こんにちは、アボッチです。
今回は2泊3日で対馬に行きました。
その話です。
一応Ghost of Tsushimaの聖地巡礼してますが、
僕は、旅の部分が長いブログになるので、ご容赦ください。
・対馬
九州と韓国の間にある島です。南北に70kmくらいある、そこそこ大きい島です。
こうしてみると韓国の方が近くに見えますね。
まずなんでこんなところに行こうと思ったのか、
皆さんはプレイしましたでしょうか。
Ghost of Tsushima
対馬を舞台に、アメリカのゲーム制作会社が作ったアクションゲームです。
主人公、境井仁が誉を捨てて、冥人(くろうど)となり、
まあ、これが面白かった、ぜひやってみてください。
ゲームとの比較のために、PS4起動してスクショ撮るのは面倒だったので、やりません。
↓今回参考になった聖地巡礼のブログはこちら
コロナで有効期間延長となっていた航空マイルも、
コロナの終息に伴いいつまで再延長されるかわからなかったので、
キャンペーンに合わせて、羽田-福岡便をマイルでとりあえず安く買いました。
じゃあ福岡からどこに行くか、
九州は3年前にレンタカーで一周してるし、
そしてたどり着いたのが対馬でした。
対馬には福岡から行くのが便利です。
今回行きは羽田-福岡-対馬とサクッと飛行機で、
帰りは対馬から高速船で博多港に、そして飛行機で帰ってきました。
・1日目
休日の方が仕事より早起きあるある
今回はせっかくなので星を撮ろうと、
M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PROをレンタルしてみました。
それでもあんまりボケないね、マイクロフォーサーズ
今回登山靴履いて行ってるんですけど、
靴ひもをちゃんと結ばず歩いていたら、自分の靴に紐がひっかかり、
羽田空港で派手に2度転んでます。まだ膝が痛い。
グラウンドスタッフの心配の声掛けが恥ずかしかった男性(28歳独身)。
朝日がまぶしい
富士山撮ろうと待ち構えてたけど、右側には富士山が来なかった。
雲の上はいつも晴れ、飛行機から見る景色って楽しい
9:10 福岡空港着
ANAラウンジ行った後、ご飯食べにカードラウンジへ
400円で明太子パンとコーンスープ。
ゆっくりするほどの時間もなく、バスで沖留めのプロペラ機へ
男の子はプロペラ機でテンションが上がる生き物なので、
テンションが上がっています
飛んだら揺れるしうるさいし最悪なんですけど
10:35 対馬空港着
定員も少ないので満員気味でした。
僕以外に観光で来てそうな人は大体釣り人。離島あるある。
レンタカーを借りました。
お世話になります、バジェットレンタカー対馬空港店。
喫煙車頼んだらかわいい軽自動車きた
「お仕事ですか?」と聞かれ「観光です」と答えると、驚かれる。
それが対馬。
店員さんの作った観光ファイルがめっちゃ便利だったので、
ここで感謝しておきます。
ちょっと早いけど、早起きだったのでお腹空いてお昼ご飯
猪鹿鳥(いのしかちょう)
猪肉の焼肉ランチ800円
安い。
レンタカー借りた時に夜間の運転は動物に気を付けてくださいねと言われたけど、
まずお肉として出会いました。
臭みはなく、脂身も少ないのでさっぱりと食べられる。
美味しいよねイノシシ。
万松院(ばんしょういん)
ゲーム内では黄金寺として出てきます。
銀杏並木はありませんが、階段に並ぶ石灯籠はまさしくそのもの。
この灯籠の先には、江戸時代頃の歴代対馬藩主の墓が立っています。
上に行くほど、壮大な墓石が立っています。
宗家の中でも偉い人なんでしょうか(説明読んでない)
どうやら日本三大墓所の一つらしい。入場料は300円。
厳原の町の外れにあるので、すぐ行けます。
樹齢1200年くらいの大杉が3本そびえ立ってます。
屋久島でもこういうのたくさん見たなって気分になった。
小茂田浜(こもだはま)
ゲームで一番最初に元寇を迎え討った場所です。
本当になんの変哲もないただの海岸ですが、
750年ほど前、対馬の人々がここで蒙古軍と戦い討ち死にしたと思うと、
ただの海岸ではないですね。
蒙古の大軍に対し、対馬は大敗を喫しほとんどの人が亡くなりました。
その先頭に立って戦ったのが、当時の地頭代 宗助国(そうすけのくに)です。
ゲームをプレイされた方なら察するかもしれませんが、
この宗助国が、Ghost of Tshshimaで志村殿のモデルとなったのです。
(実在した!)
ゲームではコトゥン・ハーンに捕らえられ、捕虜となりますが、
現実では、この小茂田浜で対馬を守るため討ち死にしたのでした。
誉れおじさんとか言ってごめんよ叔父上…。
金田城跡
ゲーム内にて志村殿が捕らえられており、まず最初の目標となる金田城
この時には、僕も志村殿を助けるぞという気持ちで登ってます。
このあたりの景色もゲームで見たような気がしてくる雰囲気でした。
石塁跡
浅茅湾(あそうわん)
元々金田城は白村江の戦い後に築城されましたが、
以後、国防の拠点として数度整備されることとなります。
頂上には明治期の砲台跡。
弾薬庫の入り口は、どこか異国へ繋がっている道のよう
頂上からの景色はまた格別です。秋晴れ。
軽い登山くらいの道のりですので、
運動靴は履いて行ってください。
大体片道1時間でした。
テント泊
1泊目はキャンプ
あそうベイパークでキャンプしました。
一応事前に電話予約していったのですが、
お客さんは僕一人でした。貸し切りソロキャンプ。
というか管理人さんすらおらず、電話したらどこかから軽トラでやってきました。
「他にお客さんもいないから好きなところでテント張っていいよー」
キャンプで嬉しい言葉ランキングTOP3には入ります。
テント設営中に鳴り響く会社携帯。
平日有給はこれがあるから、いっそ電波のないところに行きたい。
キャンプ場はギリギリ1本電波立つくらいでした。
対馬は内陸部がほぼ圏外です。
キャンプ道具一式を横浜から持って行くので、
最近どんどん軽量装備ばかり買うようになりました。
今回デビューの焚火台(ピコグリル398)と椅子(チェアゼロ)
そして風に飛ばされて焼損した本日初使用のチェアゼロの遺影(13,200円)
離島あるあるですけど、とにかく一日中風が強い。
軽量装備にした結果、星を撮りに行ってる間に、椅子が飛んで焚火にダイブしてました。
夕飯は豚肉と牡蠣で味噌鍋。
気持ちばかりのマシュマロ焼き。
スーパーにミニマシュマロしかなかったの恨む。
椅子を焼いてまで撮ってた星空、プライスレス
12月のキャンプなので震えて寝ました。
気温は6度くらい、3シーズンの寝袋のギリギリのライン。
・2日目
寒いから起きるんだけど、寒いから起きられない(伝われ)
ウィンナー焼いてバターロール焼いて、ホットチョコレート作りました。
火にかけたクッカーをそのままウインナーの袋に乗せて、
のんきに写真撮ってますが、この後、溶けてくっついた袋が剝がれなくなってるのを
僕はまだ知りません。
白嶽登山
昔から対馬の霊峰として信仰の場ともなっていた白嶽
朝キビキビと動かなかったせいで10時くらいから登り始めました。
低山は迷いやすいというのを実感。
登山道の整備が有名な山に比べるとされておらず、マーカーは多くないし見失いがち。
ほどよい雑木林だから、獣道なのか登山道なのかわかりにくく、
前後に人もいないから迷ったら終わりだなーって感じです。
気を付けてください、低山ほど迷います。
山道に鳥居
御神体なのか、祠がたくさん道中にありました。
ゲームならキツネに案内されているところです。
なお、対馬にキツネは生息していません。
ロープの張り巡らされた急登を終えると、山の反対側が見えます。
ここから短い稜線の強風地帯。
半分ロッククライミングのような岩場をなんとか登ります。
360度パノラマの白嶽頂上
ほんと天気には恵まれました。
いくら写真で撮っても、頂上に着いて見渡せるようになった瞬間の感動は
登った人にしかわからない。
3時間くらいで降りてこられてこれが見られるのはお得すぎる。
足元は狭く強風なので高所恐怖症には厳しい。
怖すぎて1枚しかセルフタイマーで撮らず、見事にピンボケ。
下山後、山菜取りに歩いてきた地元の夫婦にも、
「こんな何にもない対馬によう来たな~」と対馬訛りで言われます。
いや、もうこの景色でほんとに、、
聞いたところ、ゲームのヒット直後は、とにかく人だらけで、
広い駐車場ではないものの、第二駐車場までいっぱいだったそう。
名残惜しさもありつつ白嶽を出て、あなごを食べに爆走。
あなご亭
看板犬?
地方版のミシュランガイドにも掲載された、あなごの名店
先付けが既に美味しい。
並せいろ蒸し 2750円(コーヒー・デザート付)
言うまでもなく美味い。
対馬野生動物保護センター
対馬にはツシマヤマネコという、絶滅危惧種AI(一番絶滅しそうなやつ)入り
してるネコがいます。
その保護センターが島の北側にあります。
道中もヤマネコ注意の看板や、反射板がいたるところにあり、
交通事故で亡くなるヤマネコが1匹でも減るように、努力されています。
保護センターに入るとまず、係員の誘導でヤマネコのところに案内されます。
見学の注意事項を聞いて、フラッシュ焚かない、携帯はマナーモードに切り替えます。
以下、ツシマヤマネコかわいいタイムです。
200枚くらい写真撮りました。
今回見られるのは1匹だけでした。
東京都 井の頭自然文化園
神奈川県 よこはま動物園ズーラシア
福岡県 福岡市動物園
沖縄県 沖縄こどもの国
で飼育されてるみたいです。
道中、ほとんど散り切ったもみじ街道を一応確認し、今日の宿に向かいます。
(夜は寒いので2泊ともテント泊にしなくてよかった)
民宿 西泊
対馬の北側の港、比田勝にある民宿にお世話になります。
暖房もWI-FIもあるって素晴らしい。
今晩も6部屋ほどある民宿は貸し切りでした。
ほんとに観光客来ないんだな。
夕飯はおかべ食堂
クエの刺身、比田勝名物とんちゃん、対馬の地酒を熱燗で。
一人で居酒屋に入って店主と話しながら酒を飲むの、加齢を感じます。
この後は少し星を撮りに歩いて、暖かい布団で爆睡。
・3日目
朝焼け
6時半起きです。
漁港だけあって、既に船は行ったり来たりしていました。
東日本に比べると日の出は遅く7時10分頃の予定。
朝焼けの淡いグラデーションが素晴らしい。
陽がのぼってきました。
釣りをしに埠頭に来ていた、お父さんと息子2人。
段々と空が燃えてくる。
そして日の出。すごく綺麗に色が出てました。
これも離島ならでは。
空が広い。早起きしてよかった。
朝焼けに照らされる中、海保の人たちが出勤してました。
撮ってもいいですかー?って聞いて撮ってます。
そして、この船の目の前に野生のイルカ登場。
全部で8頭くらい
海保の人も、ここで勤めて1年くらいになるけど、湾内で見たのは初めてだそうです。
迷い込んだのか、20分ほどぐるぐる回って、沖に出ていきました。
民宿の目の前は小さい漁船もたくさん。
ちょうど8時になったので朝ごはんを食べます。
築150年くらいの古民家、民宿の食堂として使っています。
梁が松で、柱に樫?と桜だったかな、
実際に見ると木の種類ごとに、色味と艶が違うのがわかります。
朝ごはんを食べたのでお昼の船に向けて対馬を南下します。
和多都美神社(わだつみじんじゃ)
3日目も快晴。
海から鳥居が伸びてきてます。
浅茅湾内なので、水面が鏡のように穏やか。
特に時間を気にせず行ったけど、どうやら満潮あたりに行ってた。
干潮時は、奥の鳥居まで陸続きになるっぽい。
あまりにも対馬島内の電波が悪いためか、
観光地にはちょいちょいWi-Fiが飛んでます。
このステッカーかわいすぎない?
お参りもして、最終日だけど旅の安全を祈願。
さらに厳原に向けて南下します。
姫神山砲台跡
白嶽で会ったご夫婦の奥さんにオススメされたので、
あってないような旅程に急遽追加しました。
相変わらず道は車1台分で、途中までしか行けません。
弾薬庫
ツタの生え方にそそられるものがある
RPGのダンジョンに入った気分
そのうちスライムとか鎧着てる中型モンスターにエンカウントするだろこれ。
ひとり旅は、この雰囲気をまじまじと味わえる良さ。
他の観光客や誰かといると、どうしても没入感は出ないからね。
その代わり、一人なのでこの中に何かいるんじゃないかって恐怖感もすごい。
何もいないことを確認。
一番上まで行くと砲台跡
気持ちのいい海風が吹いてた(強風)
無事モンスターにエンカしなかったので、
船に間に合うようダッシュで車まで戻ります。
厳原港(いづはらこう)
レンタカーを返す前に、お昼を食べる時間がないので、
テイクアウトで対馬バーガーを購入。
おいしそう。
旧フェリーターミナルがまず先にありますが、もう使われていないので、
その200mくらい先にある新ターミナルまで行きます。(わかりにくかった)
2020年12月から使い始めたらしい。綺麗。
事前にネット予約してあるので、
支払いと乗船受付をしに奥のチケットカウンターに。
13:00発 博多港行き
離島といえばジェットフォイル。
揺れない、フェリーより速い、飛行機より安い。
これにて対馬とお別れ。
船内で対馬バーガーを食べます。
時間がなかったので、とにかく対馬なんだから対馬バーガー頼んどこうと
適当に頼んだら、ヒジキとイカが入ってて、不思議な気持ちになりました。
察してください。
食べ終わったら爆睡。
空港内で博多ラーメンを食べ、
エニタイムフィットネス博多空港店でシャワーを浴び、
飛行機に乗って羽田に帰りました。
旅の途中、白嶽で会ったご夫婦にも、居酒屋の店主夫婦にも、
漁終えた港のおっさんにも、
よく対馬に来たなとか、何にもないのによく来たねって感じの話をされました。
このブログを読む人たちは、おそらくほとんどが対馬に行くことはないかもしれませんが、
その中で誰か一人でも行くきっかけになれば幸いです。
何もないけれど、空と海と山が広がってます。
ぜひ、自分の目でその景色を確かめてみてください。
おわり
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