6月に佐渡でしか咲かない花

みなさんこんにちは、アボッチです。

 

 

これを毎度読みに来る物好きなフォロワーの皆さんには説明不要かと思いますが、

この旅行記も4回目となりました。

 

一部のコアな需要のために書いてます。

なんだかんだ長くなるので頑張って読んでください。

 

まだ過去回読んでない人は、好きな順番で読んでください。

1回目 ウラジオストク

kitimasa.hatenablog.com

 

2回目 種子島屋久

kitimasa.hatenablog.com

 

3回目 対馬

kitimasa.hatenablog.com

 

全部読んでくれましたね?

 

 

そして4回目、佐渡に行きました。

 

佐渡の概要 | 佐渡日和

 

新潟県佐渡島、金山が有名なところです。

 

旅行ばかりしてるフォロワーにそそのかされたので行きました。

 

"6月に佐渡でしか咲かない花がある"

 

正確には、新潟県佐渡島山形県の飛島でだけ咲く、

トビシマカンゾウという花、これが5月下旬~6月上旬ころ一面に咲きます。

写真を見せられたら行くしかないなとなったので、旅に出ました。

 

 

てことで、まずは新潟に。

 

マイナポイントをスイカで登録していたのでJREポイントがたまり、

さらにJR東日本のキャンペーンで、普段の半分以下のポイントで新幹線チケットが降ってきました。

www.jreast.co.jp

マイナンバーカードを作ったことで、タダで新幹線に乗れた。無料新幹線。

ありがとう、マイナンバーカード。

 

昔の万代口は跡形もなくなってました。

大学生ぶりくらいの新潟駅前。

 

有名な万代バスターミナルの立ち食いコーナーも内装が新しい。

建物は古いままだったけど。

 

夜は新潟のフォロワーと、とりあえず新潟の地酒でベロ酔い。

何飲んだか覚えてないけど3種類くらい飲んだような気がする。

鹿児島と違って日本酒のメニューが豊富でいい。焼酎飲めないので。

 

 

1日目

 

翌日は気合いで起きて、タクシー乗ってフェリーターミナルへ。

ここからが一人旅のはじまり。

佐渡汽船のフェリーターミナルは万代から絶妙に遠い。

佐渡金山が世界遺産に推薦されることが決まったみたいで、

フェリーターミナルにはのぼりがたくさん立ってました。

世界遺産になるといいですね。

トビシマカンゾウ目当てであろう、カメラおじさんがいっぱいいた。

 

フェリーは2等客室が結構な人でした。なんせ片道2600円なので。

二日酔いでフェリーに乗って、2時間半は拷問でした。

コーラを飲んで紛らわせます、半分くらいは寝てました。

 

航路も国道の要素になりうるという知識を得た。

 

佐渡の湾内に入れば、揺れも穏やかになりました。

船旅でしか得られない栄養素もあります。

船酔いも得られます。

 

船を降りて、佐渡上陸。

カーフェリーなので、でっかい。

よく見ると船長が手を振ってくれてます。

 

今回はレンタカーで島をめぐり。

両津港にはレンタカー屋がたくさんあった。

 

船酔いが気持ち悪すぎてお昼ご飯食べられそうになかったので、

先にトキ保護センターに。

 

あまり園内は広くなく、動物園のようにトキを観察できるというよりは、

名前通り保護センターです。

 

トキ。

日本における完全な野生のトキは絶滅しており、中国から借り受けて人工繁殖したトキの子孫が飼育、放鳥されています。

 

繁殖期と非繁殖期で毛色が変わり、トキのイメージのある薄ピンクは非繫殖期(秋~冬)の色みたい。

 

大体のトキはゲージの中におり、これは絶滅危惧種ではないクロトキ

絶滅危惧種のトキはかなり遠くのゲージでよく見えないパターンが多いです。

(なので写真がない)

 

少し両津港の方に戻り、湖を見ながら食べられるおしゃれカフェへお昼ご飯。

 

佐渡は島なのに加茂湖という湖があります。ちゃんと淡水。佐渡って広い。

加茂湖では牡蠣の養殖もやってるらしい。

 

島といえばローカルスーパー。

 

両津のあたりで一番大きそうなスーパーです。

個人商店やAコープじゃないだけまだよくて、もちろん市街地から離れたら何もない。

買い物は市街地で済ませてから今日のキャンプ地に向かいます。

 

天気どんよりの二つ亀。

 

見ての通り2匹の亀みたいだから二つ亀。

ウラジオストクまでの距離が書いてあるのが、高ポイント。

 

でもってここが今回の宿、二つ亀キャンプ場です。

さっきの看板の右側の景色がこれ。

また貸し切りだと思ったら、男性2人組のキャンパーが来たので安心しました。

1人のキャンプ場って結構怖いんですよ。

夜とか何が出るかわからないし。

あと、種子島でのキャンプ場で職質されたのを根に持ってます。

 

でもなぜかキャンプ場から下に伸びる階段を降り、1人でテントを張りました。

本能には従いましょう。

流木がたくさんあったので、焚火には困りません。

そして、ここはもうキャンプ場ではなく、海水浴場です。

 

 

このロケーションを独り占めするために、キャンプ場を脱出しました。

良い子は怒られるからやめようね。

 

滞在中ずっと波の音に包まれてました。

朝4時くらいに一度起きたら、波の音が気になって眠れなかった。

 

 

ネットから画像を拝借しましたが、夏になるとめちゃくちゃいい海水浴場になります。

皆さんは夏の海水浴に是非どうぞ。

 

 

テントを立てた後、今回の目的地である大野亀にふらっと行きました。

二つ亀からは確か3㎞くらい。もちろん曇り空。

軽く写真を撮り、翌朝に持ち越しとなりました。

 

 

2日目

 

そして、翌日。

晴れた!!!!!!!!

 

急いでテントを撤収して、目的地 大野亀へ。

昨日の2人組に挨拶して、チェックアウトをします。

 

車ですぐの距離、まだ時間も8時過ぎと駐車場の車もまばら。

 

 

これが今回の目的地、大野亀。

ここにしか咲かない花トビシマカンゾウです。

 

 

何も言うことなし。

 

 

完璧な快晴じゃないので、雲の動き、太陽のタイミングと勝負。

 

あと撮って出しです。

 

 

 

 

これは1日目の曇り空。

 

花を見に旅行するようになったのも、いい歳の取り方かなという気もします。

2日ともめちゃくちゃ歩き回ってたくさん写真を撮りました。

 

老夫婦の写真を撮ってあげて少し話したりしました。

 

 

そうこうしてると地元の人たちが祭りの準備をしに集まりだした。

10時半からということで、さすがに見られず退散。

 

 

海岸線を南下します。

たびたび車を止めて撮影。

旅程、特にないからね。

 

こういう景色を見ると原付がよかったなと思います。 

人生でやることリストに、快晴の離島を原付旅、入れた方がいいですよ。

 

 

一足先に夏みたいな尖閣湾。

 

 

 

海を眺めていたら視界に入ったので、遊覧船に乗ります。

無計画旅行はこういう勢いとチャレンジが大事。

だって佐渡なんか、次いつ来るかわかんないでしょ。

 

 

近くで見ると海は本当に綺麗。

東京湾に慣れたらあかん。

 

すげー岩にすげーカモメがいます。

 

自然の雄大さを感じつつ、遊覧船よ沈まないでと願う。

 

船体の真ん中がスケルトンになってて、

浅瀬では海藻や魚群を見ることができました。

 

船内では200円でかっぱえびせんを購入可。

乗り場でも売ってます。

船長がこの辺から投げて~って教えてくれるので、投げるとスターになれます。

 

めちゃくちゃカモメきた。

 

 

他に乗船していた老夫婦と幼稚園手前くらいの子供をつれた3人家族を差し置いて、

カモメにお菓子をあげてはしゃぐ29歳独身男性。

 

普通にお腹空いてたので、半分くらいは自分で食べました。

 

下船後、小さい水族館もあった。

 

久しぶりにちゃんと生き物のいるタッチプールを見ました。

 

ドクターフィッシュと私の指。

水族館もたのしい。

 

再び南下します。

 

寄り道しては写真を撮る。

 

田んぼがめっちゃ多い。

島で田んぼって珍しい。それだけ人口の多い島なんだろうな。

 

お昼ご飯は佐渡金山のふもとでお寿司。

 

ここ相川には、佐渡金山による発展時には長崎に匹敵するほどの人がいたそう。

江戸時代に江戸、大阪、京都に次いで、長崎か佐渡かという町だったらしい。

すごい。

 

北沢浮遊選鉱場跡

こんなんどうやって使ってたんって規模感。

モンスター出てきたり、アイテムの入った宝箱とか置いてほしい。

 

ぐるっと車で遠回りをして総源寺というお寺まで登ると、上からよく見えます。

こういうのもノリで見つけます。

 

いよいよ佐渡金山へ。

坑道の中は10割こういう感じの展示。

 

一生金を掘るフリをさせられている人形たち。

鉱山の中でも、金を掘る人は技術者としてちゃんと地位があったそう。

鏨(たがね)が2日で1本なくなるとか書いてあった気がする。

 

金の延べ棒取れるかなチャレンジ。

12.5㎏あるので、片手で持ち上げるのでも結構重たい。

どうしてもやりたいので、子どもの後ろに並んで順番を待ちます。

 

当月の成功者が貼りだしてあって、6月5日の時点で4人しか取り出せてませんでした。

1回30秒の制限があって、2回チャレンジして失敗。

他の人がやってる間にYouTubeで持ち方を勉強。

 

そして3回目。

やったぜ。

今月5人目、累計2855人目です。

 

今は金価格が高騰しているので、これ1本で1億円ちょっとします。

女性も取れてるので、持ち方が大事っぽい。

 

成し遂げたので佐渡市内に行きます。

 

市内は紳士服や眼鏡、電器、ファーストフードなどチェーン店が並んでる。

ネカフェもあって離島感はどこいった。

 

新潟唯一の五重の塔があるお寺に。

境内めっちゃ綺麗。

 

青紅葉がこれまた綺麗。

これぞ上辺だけの観光って感じで、写真だけ撮って退散。

 

少し市内に戻って、日本酒の酒蔵に立ち寄り。

残念ながらコロナで酒蔵見学は中止中。

 

運転手のため、無料日本酒ボタンは押せず。

店員さんの質問に嘘は付けません。180ml瓶を1本買いました。

 

いい時間になったので、本日の宿にチェックイン。

佐渡スカイラインの入り口あたりにある民宿 桃華園です。

 

看板犬がおりました。

必死に興味を惹くも、全然かまってくれなかった。かまえよ。

 

広いお風呂に入って、夜ご飯。

日本酒飲み比べセットを頼んで、さっきの酒蔵でのフラストレーションを発散。

奥の2本が先ほどの酒蔵のお酒でした。

 

真ん中の"至"という日本酒を冷で1合。

女将の佐渡話が一生止まらないまま、佐渡飯を頂きました。

ベロベロになる予定が、話があまりにも止まらないので、酔いが冷める。

すごい佐渡愛でした。

 

部屋に帰って、絶妙に暑くて寝れない羽毛布団で就寝。

 

 

 

3日目

 

健康朝食と、12時間ぶりの女将の佐渡話で朝がスタート。

もう既に一人旅の会話量をキャパオーバーしました。

犬とちょっとじゃれて最終日出発。

正確には今日も僕がじゃれようとして、犬がこっちを見ているだけです。

 

 

3日目は見覚えのある日本海の景色になりました。

雨が降るか、風が吹くかどっちかにしてくれと思います。

誰だよ昨日原付にすればよかったとか言ってたやつ。車でよかった。

 

佐渡のほぼ最南端、宿根木集落。

路地裏って感じの道しかない、歴史的建造物群です。

 

路地裏マニアのみなさんは必見です。

ここに関しては、雨でよかった。

 

 

 



びしゃびしゃにできるカメラに感謝。

この辺の民家は普通に人が住んでます。

 

ここでも観光ツアーのおばちゃんの写真を撮ってあげる。

1人でカメラ撮ってる若者、頼みやすいもんね。

 

ずっと止まない雨の中、東海岸を北上。

 

途中、山の中へ向かって延々と山道を登る。

舗装路とはいえ中々の急斜面。

 

つづら折りを超えた先に、岩首昇竜棚田。

田植え直後であいにくの天気。

秋に稲穂の実った景色を妄想するくらいしかできません。

 

誰がこんな斜面で稲作しようと思ったんだろうか。

今となっては商業としては成り立たないのか、企業のボランティア田んぼみたいなのが、

ちらほらありました。

そうでもしないと棚田の景観維持は難しいんだろうね。

 

いよいよ、佐渡1周も終了。

途中灯台に寄ったけど、資料館は施錠中。

立て看板には世界灯台百選に選ばれている、文化的価値の高い灯台だって書いてありました。

 

することもなくなり、両津港に無事帰還。

JAのスタンドで濡れた1000円札使って、機械をエラーで止めました。

ごめんなさい。

 

両津港フェリーターミナル

 

フェリーに乗る予定時刻より2時間くらい早めに戻ってきたので、

船酔いから逃れるためにジェットフォイルに振り替えました。

 

船旅の旅情は減り、値段も上がりますが、この風でこの波じゃ背に腹は代えられない。

 

旅情はフェリーターミナルの天ぷらそば650円で補給。

ありがたいことに全然揺れないジェットフォイルで新潟に帰りました。
船酔いしないって素晴らしい。

1時間程度の船旅です。1時間半の短縮。

 


フェリーターミナルからはバスで新潟駅に。

 

ちょうど佐渡に行っている間に全線高架化が終わってました。

あっという間の佐渡旅行おわり。

 

離島のようで離島じゃない、佐渡

市内に住むなら不便さを感じない程度には栄えてるけど、

外周のなにもなさは離島のそれ。

新幹線とジェットフォイルを乗り継げば、

4時間くらいで東京から佐渡まで着いてしまいます。

 

また来年のトビシマカンゾウか、

佐渡金山が世界遺産なった日か、

海水浴にしに行くか、

毎度おなじみのセリフですが、ぜひ行ってその目で感じてください。

 

それでは。