インド一人旅のはなし【1・2日目】

 

こんにちは、アボッチです。

今回は23年の9月にインドに一人旅しに行った話です。

長いので今回は前編。

 

前回書いた富士登山から、約3週間後のお話。

kitimasa.hatenablog.com

 

出発前

ANAのマイルがコロナで有効期限伸びまくっていたのを、そろそろ何かで消費しないとなってところに、

23年6月29日のANAのキャンペーンで、国際線特典航空券減額マイルキャンペーンがやってきました。

 

対象予約・発券期間:2023年6月29日(木)0:00(日本時間)~2023年7月3日(月)23:59

対象搭乗期間:2023年9月1日(金)~2023年10月31日(火)

  • 成田 = ホノルル(NH181/NH182/NH183/NH184)エコノミークラス 40,000→28,000マイル
  • 成田 = ハノイ(NH897/NH898)エコノミークラス 35,000→17,500マイル
  • 成田 = ムンバイ(NH829/NH830)エコノミークラス 35,000→17,500マイル
  • 羽田 = デリー(NH837/NH838)エコノミークラス 35,000→17,500マイル

行先は上記の4択。

 

ホノルルとハノイは、一人じゃなくても将来的に行くチャンスがあるだろうということで早々に選択肢から消え、

候補はインドのムンバイ or デリー、羽田発という魅力とタージマハル見てみたさでデリーに決定。

とはいえ、予約発券までは期間中悩み続けて、上司と一緒に出張先でインドカレー食べながら決済しました。

 

10年経ちそうだったパスポートの更新、観光ビザの申請、ホテルと移動手段の手配を3か月くらいかけてダラダラと進め、

ついに前日、38.5℃くらいの発熱をしました。

 

翌日、平熱まで一応戻すも体調は悪い中、せっかくなんでインドに旅立ちます。

 

1日目

羽田空港

出張で散々来てるけど、国際線は久しぶりなので緊張。

国内線なら出発30分前とかに行くけど、流石に2時間前に到着してチェックイン。

成田と羽田じゃ家からの所要時間が大違いよ。

ANAラウンジで朝ごはん食べつつ、出発を待ちます。

デリー行き。

 

待合室はかなりスカスカで、搭乗前になってようやく人増えたかな?ってくらい

 

スカスカだったからエコノミーの最前列窓側を確保。

座席の間の肘置きが固定式で、横2席も空いてたのに横になれず失敗。

 

国際線は機内Wi-Fiが有料なので、ひたすらモニターを見漁って過ごす。

直行便だけど片道10時間くらい。思ってたよりインドって遠い。

水曜どうでしょうを見て、RRRを見て、バッドボーイズを見て、ようやく到着。

正直インド行きに強いモチベーションがあったわけでもないから、

RRRを初めて見て、ようやくインド面白いやん…。となった。

面白いから見てみてほしい。

 

インディラ・ガンディー国際空港に着きました。

着陸時は撮影禁止です。

海外なので空港とか駅構内とか、撮影禁止のところがありますね。

なので人のいない綺麗なトイレで到着写真。

 

インドはトイレットペーパーを使わないこともあり、

ウォシュレット用のホースがあるだけだったりします。

さすがに空港は綺麗なトイレでした。

 

空港内をさまよって、ATMでキャッシングしようとしますが、

ウラジオストクの時同様うまくいかず断念。

飛行機降りてすぐの制限エリア内にある両替所はレートが悪いのが定石なので、

なるべくゲートから遠い両替所を探して歩きます。

 

建物の外に出たところに両替所あったので、

並びました(順番は存在せず窓口にねじ込んだ人の勝ち)

若い店員さんが1人だけで、15分くらい待っても最初の人の両替がうまくいっておらず、おしまい。

そこに話しかけてきた日本語少ししゃべれるインド人。

ついに現れた。

「ここの両替所よりちょっとよく両替してあげるよ」

「友達がお金持ってるから、もうちょっとしたら来るから」

 

あやしい~~~~~~~!!!!

怪しい度120%~~~~~~~!!!!

 

とはいえ両替できないことには、インド旅行が終了してしまうので、

30分経ってもまださっきの客が両替できてない両替所に割り込んで、

日本円とインドルピーのレートだけ表示させて、

そのおっさんに、金額の交渉をします。

結果、両替所のレートよりちょっと良く両替してくれることになりました。

 

お礼にスプライト買ってあげて、コーラと乾杯。

親戚がたまプラーザの駅前でカレー屋やってるらしい。

LINE交換しました。1回もLINEしてません。

ありがとう。


地下鉄駅まで一緒に来てくれて、ここでチケット買うんだよと教えてくれて、お別れしました。

ニューデリー市内まで行くメトロのチケット。

クレジットカードはドメスティックブランドしか使えなさそうなので、現金決済の窓口に並びます。(みんなちゃんと並んでる)

オンラインでも買えるようで、インド人の若者はスタッフに列から剝がされて携帯で買わされてました。

 

たしか撮影禁止のメトロ構内。

列車も綺麗でゆりかもめみたいなホーム。

 

ニューデリーの駅着きました。

ちょうど2,3日前にG20ニューデリーで開催されていたので、

いたるところにモディの顔が貼られてた。

 

駅から宿までは徒歩。20分くらい。

 

行った9月の気温は30℃くらい。日本と全く同じだった。

雨季が終わりかけで、10月くらいから乾季が始まるので、その方が観光には適してるっぽい。

 

日本との時差は3時間半。

10時発のフライトで10時間半かかって、3時間半巻き戻るので、夕方。

 

とにかく人間とトゥクトゥクが多い。

 

あと犬も多い。嚙まれたら狂犬病チャンス。

近寄らない、刺激しない。

 

道中、それとなく話しかけてきてずっと付いてくるインド人を3人連続で相手にして疲れた。

オフィシャルな観光案内所だよ道案内するよ付いてきてよみたいなこと言ってた気がする。

 

ホテル着。

入口わからなすぎ、エントランスが雑居ビルの一室みたいなところだった。

冷房が効きすぎてて寒い。

疲れがどっと出て体調めっちゃ悪い。

 

部屋は綺麗だけど、洗面台には50匹くらいコバエ飛んでた。全部流してやった。

明らかに体調悪いけど、シャワーは水しか出ない。

冷水シャワーの後に冷房つけっぱなしだった部屋に戻った時、死ぬかと思った。

 

ご飯は食べずに21時くらいに就寝。

 

 

 

 

2日目

 

5時くらいに起床、日本だと8時半ってこと。

8時10分の電車に乗る前に、観光するのに6時半ころ出発。

昨日よりかは体調がいい。

川の字になって寝てる人たち。

 

ホテルの周りはコンノートプレイスって言って、イギリス植民地時代に整備された場所で、

スタバとかサブウェイとかH&Mとかある。

綺麗なところは治安もいいのでストレス少ない。

 

暇そうにしてたトゥクトゥクに勇気を出して値段交渉。

乗る前は作法がわからないのでめっちゃビビッてた。

 

人生初トゥクトゥクは、なぜか近くにいた兄ちゃん2人もしれっと乗ってきて、

4人でのドライブ。意味はわからないし、たぶん俺の金で乗ってる。

目的地で降りた時、やっぱなんか揉めてた。

 

 

India Gate (インド門)

maps.app.goo.gl

最初の観光スポットはインド門。インドの凱旋門みたいなやつ。

世界遺産ではない。すごいデカかった。

 

広い公園になってて、人もほとんどいないピースフルな空気。

第一次世界大戦のインド兵士の慰霊碑らしい。

 

でもどっちかって言ったら、東京タワーの方がテンション上がる。

ただの門だから。朝の雰囲気はよかった。

 

2台目ともなると慣れたもんで、トゥクトゥクを捕まえて、

グーグルマップを見せ続けました。

道、知らねえんかよ。

 

Humayun's Tumb (フマユーン廟)

世界遺産になってる皇帝フマユーンさんのお墓。

外国人は600ルピーで、インド人は40ルピー。

朝7時から普通にやってるだけありがたい。

墓って言うか、付帯する建物が豪邸じゃんってサイズ。

 

とはいえお墓なので、建物の中はスカスカ。


朝7時で誰もいないからすっごい暇そうにしてる警備員が、

親切にも写真撮ってあげるよって言うから撮ってもらいました。

 

ここにイイ感じの木があるからそこでも撮ろう!って撮られた。

園内ガイドかってくらい付いてきて、最後にはチップくれるよね?ってところまでがセット。

別にそこまで頼んでないから適当に50ルピーくらい渡して、駅に向かう。

不服そうだった。

 

こっちは同じ敷地にあるまた別の人の廟。

色使いが綺麗。

ここもゆっくり見る時間あればよかった。

 

 

Hazrat Nizamuddin Delhi Station

 

みんな何してるんだろ。

 

通勤の時間っぽさもある。

 

デリーからアグラまで、188㎞、1時間半くらいの乗車。

 

チケットは事前にIRCTC(インド鉄道)公式サイトでオンライン予約済み。

今回旅行前にIRCTC見てる時間が何より長かったと思う。電車ありすぎ。

 

インドはとんでもなく電車走ってて、しかも1つの電車が20両以上ある鉄道大国。

特急や各停みたいに停まる駅も違ったりする。

ドアは開きっぱなしのところもあるけど、電車の上に人が乗ってることはない。

あれは隣のバングラデシュ

 

座席クラスもたくさんあって、同じ電車で同じ駅でも100ルピー(180円くらい)から、

上は2000ルピーとか3000ルピーくらいまで幅がある。

冷房の有無とか、指定席とか、寝台だとベンチになってたり。

冷房ありのクラスを買うだけで、パーソナルスペースと空調と治安が保たれるのでおすすめ。

 

インド初の食事は電車で出てきたやつ。

どれもよくわからなかったけど、昨日の夜から食べてないのでとりあえず全部食べる。

キッシュみたいなやつが辛かった。

最後に出てきた紅茶はおいしかった。

 

 

Agra Cantt Railway Station到着。

 

駅出た途端に、トゥクトゥクの客引きがたくさん寄ってくる。

しつこい客引きは値段も悪いだろうから、一旦外に抜けて落ち着いたところでトゥクトゥク探し。

 

英語でコミュニケーション取れること、500ルピー札を使えることを条件にして、

ドライバーを選択。

観光地の外国人向け入場料くらいでしか使えるところがない500ルピー札。

トゥクトゥクドライバーだとお釣り持ってなかったりする。

 

トゥクトゥク置き場みたいなところに連れてかれて、ドライバーと合流。

さっきの兄ちゃんはブローカーだったんかい。

 

出てきたのはいいおっちゃんだった。

 

今まで日本人も乗せてるよってメモ帳見せてくれた。安心させる効果高い。

 

トゥクトゥクはここまでしか行けないから、

出るとき連絡くれればまたここでピックアップするよとのこと。

とにかく客引きについていくな、荷物は無料で預けるところがある、

チケットは販売所があるからそこで買えという諸々のアドバイスをもらって、

いざタージマハル。

 

無料クローク、カバンにチョークで番号書かれるから、

書かれてもいいカバンで行った方がいいと思う。

他の観光地もこのスタイルで、タージマハルに限らず、荷物は貴重品以外持ち込めないことがほとんどだった。

 

Taj Mahal (タージマハル)

maps.app.goo.gl

すっごい綺麗だった。当然世界遺産

権力最高!って気持ちになれる。

白いだけじゃなくて、建築物として綺麗。

 

どの角度から見ても綺麗。

 

あとすごいでかい。

大理石ゾーンに入るのには靴カバーを渡されます。

 

塗装じゃなくて、全部大理石の白色。

模様も繊細だし、どうやって組み上げてるんだろ。

 

 

中はお墓なので撮影禁止。

 

反対側に抜けると裏はヤムナー川

 

タージマハルから入口を向いた景色も十分いいんだよなー。

 

それでも、振り返ったタージマハルの美しさには勝てない。

人生でもう二度とここに来ないのかと思うと、中々出られない。

 

せっかくだし母親にこの景色見せようと、ビデオ通話かけるも不在。

最後にその辺にいた観光客に写真を撮ってもらう。下手か。

 

ピックアップポイントまで戻る。

色がかわいかった馬車。

 

 

依然として体調がよろしくないので、

空調のかかったところで休みたいよ~ってドライバーのおじさんに伝えると、

おすすめレストランで話つけてくれて、

エアコンの真下の席準備したし、好きなだけいていいよって言ってくれた。

 

全然おいしくないマンゴーラッシー with 紙ストローと、

すごく美味しかったけど味は覚えていない店員おすすめの謎のカレー

 

ここで母親から連絡があったので、店の先にいたアヒルをビデオ通話で見せました。

レストランはここ。

 

maps.app.goo.gl

 

Agra Fort (アーグラ城)

レストランを出てアーグラ城に来た。世界遺産

ここも荷物は預け入れ。ガイドの客引きが入口にたくさんいるので無視。

 

有料観光地は中に入ると、人が少なくて客引きもいないので穏やか。
インドはどこも人が多いのでなおさら。

 

さっきまでいたタージマハルを望める。

 

風が抜けて気持ちいい。

 

遠くからでも綺麗。

 

 

広かった。
でも見るところは特にない。

大体タージマハル見てた。

バックパッカーみたいなことしてるYouTuberが、ここに来るならタージマハル2回行った方がいいって言ってた。

おすすめなので、最後にリンク貼っておきます。

 

近くに日本人いたけど、インド人に写真頼んだらまた下手だった。

持ち込んでるのはカメラとスマホとパスポートと財布。あとペットボトルの水。

 

親切なおじさんだったので、夕方までのチャーターに切り替えた。

そして無事、謎のお土産屋を紹介されて連れていかれる。

店員が関西弁のインド人。

頭のスイッチが切り替わらないので、

日本語で喋るインド人に、英語で返す日本人になってた。

大理石にタージマハル描いてあるマグネットのお土産を500ルピーで購入。

どうせ空港で似たようなもの買える。

奥でさらに宝石の勧誘トークを受ける。要らないに決まってるだろ。

 

最後駅まで送ってもらい、チャーター料金で揉める。

その後のツーショット。

揉めた内容は最初に見せてもらったメモ帳に書いておいた。

結局2200ルピーとかだった気がする。

とはいえ、めちゃくちゃいい人だった。

年始にLINE来たけど返してない。

 

インドに慣れるまで何かあった時用に、羽田からずっとカバンに入れてた綾鷹

駅のゴミ箱に捨てました。

この後このゴミ箱をサルが漁ってた。

 

代わりに駅の売店で買ったコーラと塩味のポテチ。

コーラはどこの国でもコーラだから助かる。

 

無事遅延する電車。

インドでは列車遅延が日常なので、40分くらいは遅れてるなーと確認。

待ってる電車で、Agra FortからTundla Junctionまで1駅乗りたいだけ。


Tundla Junctionで乗り換えて、21時発の夜行列車に乗る予定です。

念のため乗り換えで1時間半のバッファを見込んでる。えらいね。

インドでは列車遅延が日常茶飯事なので。

40分くらいなら余裕で吸収できるので、余裕の待ち。

 

ところが、待てども待てども来ない電車。

一つ手前の駅を出てから、電車の位置情報が動かない。

駅に到着予想時刻は出てるけど、5分経ったらそれが5分後ろにずれるだけ。

ただ一つわかるのは、乗る電車がまだ来ていないこと。

 

1時間半の余裕はあっという間に消し飛びました。

2時間経っても電車は来ず。

1駅ならと、距離と時間を調べておいたUberに移動手段を切り替えます。

 

1人目のドライバー

電話をかけてきて、Uberの値段じゃいけないから追加で金くれと言ってくる。

2023年最大のブチ切れを電話越しにかます

Uberで決済してるのに、追加で払えってどういうことやねん。

言いたいこと言って電話を切ると、向こうからUberはキャンセル。

 

2人目のドライバー

3分経ってもこの場所から動かない。

こっちは焦ってんだよ!!

キャンセル。

 

結局、近くにいたトゥクトゥクドライバー何人か捕まえて、

その中から、隣の駅まで600ルピー出すから21時までに絶対着けと走らせました。

 

グーグルマップだと21時ちょうどに着きそうな感じ。

乗る夜行列車も5分くらい遅れてるから何もなければ無事間に合いそう。

夜のトゥクトゥクドライブ、気温も下がり、風を浴びてめちゃくちゃ気持ちがいい。

高速なのか、バイパスなのか、快調に進みます。

突如ガソリンスタンドに寄ったドライバー。

まあガソリン入れるくらいなら、電車間に合うだろと思った私。

 

どこにもいない給油スタッフ。

並んでいる車。他にも待ってそうな客がちらほら。

いや、電車の時間ないんだけど…。

ほんとに間に合うんかとドライバー詰めつつ、トイレ行ってタバコ吸います。

日本じゃガソリンスタンドでタバコ吸えないからね。

 

戻ってくるとさっきまでトゥクトゥクドライバーと談笑してたオレンジ色の服の兄ちゃんが、給油をし始めました。

お前スタッフだったんかい。

てっきり反対側のドライバーだと思ってたわ。

 

給油はすぐ終わり、さあ行くぞと思ったら、

ドライバーがガソリン代をくれと言ってきます。

 

???

 

ガソリン代200ルピーやねん

 

???

 

また揉めました。

電車の時間もあるから、拒否して置いて行かれるわけにもいかず、

仕方ないから半分出してやるから、残り半分はお前も払えと手打ちにします。

 

ドライバーと100ルピーずつ払ったお釣りは、ドライバーの手元に入り、

給油スタッフにお前本当はいくらすんだよって聞いたら、苦笑してたのであいつも怪しい。

 

とはいえ時間通りTundla Junction Station到着。

ぴったり21時でした。ドライバーにグータッチでお別れ。

さっきガソリンスタンドでキレてたのにね。

 

ここまで1駅だけ乗る予定だった電車は、約2時間40分遅れでさっきの駅に到着してました。

 

ちょっと待ったら来た電車。15分遅れくらいだったかな。

この電車は来てよかった。

 

ここからは550km、9時間の夜行列車。

真下は電気を消させないうえずっと電話してるインド人、

反対側は白人の若い男の子2人組。

コンセントの使い方教えたり、あまりに下のおっさんがうるさいから目が合って苦笑いしてました。
最後はおっさんがいなくなった瞬間に、お互いさっと消灯して就寝。

2日目終わり。

 

3日目からはガンジス川へと向かいます。つづく。

 

kitimasa.hatenablog.com

 

 

途中でおすすめした動画

www.youtube.com

アーグラで僕と同じようにタージマハルとアーグラ城に行ってます。

インドの露店で食べまくってるのほんとすごい。