いつものようにTwitterを見ていたら、こんなツイートが流れてきた。
地元の中学が不良だらけだったらしい友人が、「俺は頭が良かったから何か抗争があっても"あいつは将来があるから巻き込むな…!"って逃してもらってた」とか言ってて世界観がハイローすぎて爆笑した
— ほらこ (@nyokicham) 2024年11月6日
これのどこが爆笑なのかはわからないけど、思い出すことがちょっとだけあった。
そんな話。
うちの中学は地方都市のよくある中学校だった。
地方の中学校よろしく、ほどほどに生活指導は厳しく、それでいて大部分は真面目な生徒ばかりだったと思う。
サッカー部が集団万引きで活動停止になるくらいの、田舎の中学校。
昔は荒れてて、火のついた机が屋上から落ちてきたり、
校庭をバイクが走り回ったとかいう話があったりした。
それが本当かはわからない。
そんな中学校だったので、当然買い食いは禁止されていた。
(登下校中に店でお菓子とかを買って食べること)
もちろん学校へのお菓子の持ち込みも禁止で、朝学校に行くと、
そのまま体育館に全員集合させられてて、持ち物検査があったりもした。
ガムが1個見つかると生徒指導の先生に説教される。
そういう環境の中で、学年で一番やんちゃで常に怒られてるようなやつがいて、
チャリ通禁止なのに学校の手前まで乗って行って隠しておいたり、
サッカーボールで学校の電灯割ったりしてた。
そいつは家が割と近くで、帰る方向が一緒だったから、たまに一緒に帰る日があった。
やんちゃだからツルむ層は違って、友達ってほどではないけど、でも友達じゃないくもない距離感。
一緒に帰ろうとはしてなくて、偶然一緒に帰ったくらいの。
んでその帰り道、たまに一緒になった時は、そいつが買ったお菓子をもらってたのよね。
そいつが言うには「買ってるのは俺で、もらう分にはセーフだろ」ってやつ。
今思えば全然セーフじゃないし、帰り道も先生の車がたまに通りがかったりしてて、
バレないかめっちゃひやひやしてた。
でも、くれるのをいいことに断らなかった。
そして、中学を卒業して、そいつは高校行かずに鳶になって、
俺は進学校みたいなところに行って、それっきり会うことはなくなった。
唯一、小中までの人たちと会うイベントだった成人式でも、いたのかはわからなかった。
特別仲が良かったわけじゃない、数百人いる同学年のうちの一人、
偶然家が近所だっただけのやつ。
勉強は全くできなくて、校則も守ってないけど、面白くて、友達思いのやつ。
でもその後、一度だけ偶然そいつを見かけることがあった。
社会人になって1年目か2年目くらい。
もう実家のない地元に遊びに帰った時。
小中一緒だった今でも仲のいい友達と会って、行く場所がなくなり寄ったパチンコ屋。
台に座ってるそいつがいた。
髪の毛は長くてツンツンで、ピチピチのアンダーウェア着てる、
まさしく田舎のヤンキーって恰好だったと思う。
先に気付いたのはこっちで、声をかけようか迷ってかけられなかったのを今でも覚えてる。
卒業してからの時間のせいなのか、はたまた自分のしょうもないプライドなのか、声をかけられなかった。
そして、時は流れ今年の6月。
そいつは服を着たまま地元の海で流されて、そのまま今も見つかってないんだよね。
アホなやつだったけど、会うことはなかったけど、死ななくてもいいと思うんだよなあ。
そんな昔話。